箱根駅伝2020(第96回)は
予定通り1月2日の朝から放送が始まりました。
1区はスピードの差がわかりやすいですが
2区3区と進んでいくにつれて
区間でトップの人が誰なのか
分かりにくくなったり、
トップとの差に注目が集まったりします。
トップとの差が注目される理由の1つが
箱根駅伝には繰り上げスタートという
ルールがあるからです。
箱根駅伝2020年(第96回)の
繰り上げスタート対象校が
どこなのか気になり、まとめました。
箱根駅伝2020・往路繰り上げスタート校は?
1月2日の往路終了時点で確定する
繰り上げスタート対象の大学は
「復路繰り上げ一斉スタート」
に該当する大学です。
繰り上げスタートに
ならないための基準は1つ。
1位チームのフィニッシュから
10分以内にゴールすること。
往路1位の青山学院大学が
速ければ速いほど、
繰り上げスタートの大学が
増えるということになります。
そのため、
往路終了のゴール地点では
「10分間」に注目が集まります。
往路の青山学院ゴール時間は?
青山学院の往路の記録は
5時間21分17秒。
この記録は、往路新記録&区間新記録でした。
ということは・・・
繰り上げスタートにならないためには
5時間31分17秒までに
往路ゴールをする必要があります。
青山学院大学が
速ければ速い分、
繰り上げが増えたことになります。
往路の記録を5分15秒
縮めたということなので
単純に考えると、余裕が無くなっていますね。
区間新記録&往路新記録なので
まさかの繰り上げ一斉スタートという
結果となった大学もあったことでしょう。
10分以内にゴールした大学
- 青山学院大学
- 國學院大学
- 東京国際大学
- 東海大学
- 明治大学 5分55秒差
- 帝京大学
- 創価大学
- 駒澤大学
- 早稲田大学 7分33秒差
- 拓殖大学
- 東洋大学
- 中央学院大学
復路一斉スタート該当校一覧
青山学院大学と10分以上の
差がついてしまい、
一斉スタートになったのは
以下の大学です。
- 中央大学
- 順天堂大学
- 日本大学
- 法政大学
- 神奈川大学
- 日本体育大学
- 関東学生連合
- 筑波大学
- 国士舘大学 17分22秒差
これらのチームは
復路での繰り上げスタートにも
注意しながら走るということに
なるかもしれません。
また、単純な見た目の順位と
本当の順位が異なるので
テレビに出ているテロップは
注意深く見ておく必要があります。
さて、ここからは、
復路の繰り上げスタートについて
随時更新しながら記録していきます。
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復路の繰り上げスタートは?
往路と異なり、復路は
トップとの差が20分を超えると
繰り上げスタートとなります。
平塚中継所は
繰り上げスタートの名所。
青山学院大学一強の時代は
この中継所でいくつもの大学が
繰り上げスタートをしていました。
その歴史があるからか
平塚中継所には、
繰り上げスタート用のタスキが
用意されていました。
平塚中継所の繰り上げスタート
7区から8区への受け渡しである
平塚中継所地点では
復路の繰り上げスタートは0です。
20位の筑波大学も
突飛との差は15分08秒。
各走者で2分30秒の差がつかなければ
全員がタスキをつないだ状態で
ゴールすることとなります。
戸塚中継所での繰り上げスタート
8区から9区への
トップとの差は0分57秒を残す
19分3秒差というギリギリのタイムですが、
20位の筑波大学もタスキを渡せました。
一度は繰り上げ襷を渡されたけど、なんとか間に合った筑波大学。復路の戸塚中継所と鶴見中継所はハラハラする。#箱根駅伝 #筑波大学 pic.twitter.com/gi83mj3ZY6
— .dk (@dk81085376) January 3, 2020
残す余裕は1分を切ってしまったのですが
そんな筑波大学でも、タイム自体は
4区通過の時点(4時間22分16秒)は、
3年前なら区間8位と同等です。
年々記録が更新され、
大会自体のレベルが上がっていることが分かります。
鶴見中継所の繰り上げスタート
9区を1位で通過した
青山学院大学は、区間記録に
わずか12秒及ばずという好タイム。
2位と3分40秒の差をつけている好タイムなので
下位の大学の繰り上げスタートが心配ですね。
以下の3大学が繰り上げスタートとなりました。
- 日本大学
- 日本体育大学
- 筑波大学
日本体育大学は
あと10秒もあれば届く…
次のランナーの見える直線のところで
タスキが渡せませんでした。
繰り上げスタートが目の前で切られるのはね。#箱根駅伝 pic.twitter.com/CH7QNLOqYh
— ハルタ (@727236) January 3, 2020
襷を握りしめて涙する日体大の
野上くん…。
繰り上げスタートのルールは?
筆者は箱根駅伝を見始めたのは
割と近年になってからです。
それまでは「繰り上げスタート」の意味や
「襷(たすき)を繋ぐ」の意味を
理解していませんでした。
箱根駅伝を初めて見る人や
これまで興味がなかった人に
注目してほしい1つのポイントがこの
「繰り上げスタート」です。
繰り上げスタートするとどうなる?
繰り上げスタートは、正直
箱根駅伝に出場する
全てのチームが経験したくないことでしょう。
繰り上げスタートをされると
襷(たすき)を受け取ることなく、
スタートの時のように
ピストル音で走り始めることになります。
つまり、
それ以後にどれだけ速く走っても
タスキがない状態、ということです。
繰り上げスタートには
大きく2種類あり、このようなルールです。
①復路繰り上げ一斉スタート
復路の繰り上げ一斉スタートに
該当してしまうのは
「1位がゴールしてから10分を超えて
ゴールした場合」です。
往路において1位チームのフィニッシュから10分以内にフィニッシュしたチームは時差出発を行い、その他のチームは往路1位のチームがスタートした10分後に同時出発を行う。
②中継所における繰り上げスタート
往路と復路で
繰り上げスタートのタイムは異なります。
往路鶴見・戸塚中継所で先頭車通過から10分を超えて遅れたチームは、車両の混雑が予想されるため、各中継所審判員主任の裁定により前の走者が到着しなくても次の走者を出発させる。往路平塚・小田原中継所は15分とし、復路すべての中継所は20分とする。
繰り上げスタートが
よく注目される、
復路の中継所の基準は「20分」です。
トップの走者が通過してから
20分以内に通過をしなければ
タスキを繋ぐことなく
繰り上げスタートをされることになります。
しかも復路の場合は、
全ての中継所が対象です。
そのため、たとえそれまで
すべてタスキを繋げていたとしても、
トップと20分差がついてしまったら
例外なく繰り上げスタートとなります。
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