オリンピック東京大会のキャラ作者・谷口亮のデザインは独学?過去に作ったキャラクターは?パクリ疑惑は大丈夫?
オリンピック・パラリンピックの東京大会マスコットキャラクターが決定しました。
そこで、作者の谷口亮さんが過去に作ったキャラクターや、ネット上にあるパクリ疑惑をまとめてみました。
谷口亮さんプロフィール
名前:谷口亮(たにぐちりょう)
生年月日:1974年生まれ
年齢:43歳(※2018年2月現在)
出身:福岡県福岡市
職業:フリーイラストレーター
学歴:
中村学園山陽高等学校
九州デザイナー学園
アメリカ カブリオカレッジ
父親:イラストレーターの谷口富
カブリオカレッジってすごいの?
アメリカで学んだとニュースになっていますが、カブリオカレッジはそんなにすごい学校なのでしょうか?
疑問に思って調べてみたところ、この学校は、コミュニティ・カレッジでした。
主な卒業生は
マーク・アイクホーン – プロ野球選手。
デニーズ・クロスビー – 女優。
ゲイリー・ゴールドマン(英語版) – 映画監督。
ジョン・シピン – プロ野球選手。
エリック・テイムズ – プロ野球選手。
カムリン・マンハイム – 女優。
とのこと。
美術関係の有名人が・・・いないのです。
海外から戻っているというとそれだけで話題になってしまいますから、仕方ない気もしますが・・・メディアの「米で美術学士」と題打っての報道は、的外れな印象です。
ちなみに、アメリカでもっとも有名なデザイン系学校といえば、誰もが「アートセンター・カレッジ・オブ・デザイン(Art Center College of Design)」と言うでしょう。
独学でキャラクターデザインを勉強
谷口量さんは、1997年にアメリカのカブリオカレッジを卒業して帰国後、描いた2頭身のキャラクターを父親から褒められたことをきっかけに、1999年から本格的にキャラクターデザイナーを志したそうです。
なぜなら、アメリカの大学在学中は、水彩やアクリル、裸婦デッサンばかりだったのだとか。
つまりデザインを学んでいたのではなく、美術作品を作ることを専門に学んでいたのですね。
なお、IllustratorやPhotoshopなどの、デザイナーに必要となるソフトウエアの操作は、帰国後に独学で覚えたそうです。
キャラクターデザインを始めてからは、路上で自作のキャラクターグッズを販売していた時期もあったそうです。
ここまで調べてみて、報道とイメージが違うなぁと思ってしまいました。
独学でキャラクターデザインをしているようですが、身近な人(父)がキャラクターデザインをやっていたことが幸いしたのかもしれませんね。
過去に作ったキャラクター
谷口亮さんが過去に作ったキャラクターを見てみましょう。
共通点は、目が大きくて体が小さいことです。
教育系出版社ベネッセで、「チャレンジタッチ」のナビゲートキャラ「ニャッチ」も作成しています。
「ニャッチ」は、今回、オリンピックマスコットキャラクターに選ばれたものと似た雰囲気ですので、谷口亮さんらしいタッチがこういうキャラクターなのかなと思いました。
着ぐるみになると、手が長くて足が短い、独特のバランスがちょっと変わってしまっていました。
オリンピック・パラリンピックのマスコットも同じようにならないか少し心配です。
そのほかの仕事は以下のURLよりご覧いただけます。
多くのメディアはニャッチやイカのキャラクターを報じていますが、割と頭身高めのゲームキャラもあって、そちらのほうが得意そうな印象をうけました。
裸婦のデッサンを描いていたからこそ、人間の頭身に近いものが得意なのかもしれないなと思いました。
マスコットキャラクターにもあった「パクリ疑惑」
候補は3組ありました。いずれもネット上では「パクリ疑惑」がありました。
有名なのは、ウ案でしょう。
ジバニャンやポン太に似ていると話題になりました。
ア・イ案は「ポケモンっぽい」と言われていましたが、ウ案ほどの類似例は挙げられることはなく終わりました。
今回の決定発表を受けて、谷口亮さんの過去作品への注目も高まりました。
それにより、谷口亮さんの「頭と目が大きく、おでこが広く、体が小さい」作風が、奈良美智さんのイラストに似ているという声がちらほらみられました。
こちらが奈良美智さんのイラストです。
そしてこちらが谷口亮さんの作品です。
なんとなく奈良美智さんの作品に似ているかもしれませんね。もしかしたら、キャラクターデザインの勉強で、奈良美智さんの作品に影響を受けたのかもしれませんね。
とは言え、この特徴は「赤ちゃんっぽいキャラクター」の共通項でもあります。
今回も「他人の空似」というのが結論でしょう。
少し似ているくらいで騒ぐのは、もう今回で終わりにしてほしいなと個人的には思っています・・・。
まとめ
今回はオリンピック・パラリンピックの公式マスコットキャラクターが決定したということで、作者に注目してみました。
作風よりも、調べていて個人的に残念だったのは「100万」という安すぎる対価に谷口亮さんが「不満はない」と言ってしまったことです。
通常、キャラクターデザインは100万では安過ぎます。
ましてや今回のような、大きく商業的利益の生じることがわかっているものは、500万もらってもおかしくないですし、ロイヤリティ契約にもできそうなくらいの規模です。
また、コンペでしたので、採用されなければ利益は0円です。採用されなかった人がデザイン制作のために働いた分の対価は、誰も払ってくれません。
海外ではこのように「働いたのに対価0」というような、デザイナーの仕事を軽視するやり方は批判されています。
また、100万という安すぎる対価であるばかりに、日本の有名デザイナーは誰も応募していませんよね。
くまモン・ピカチュウ・ハローキティ・リラックマなどの有名デザイナーたちが応募してもいいと思える対価であれば、長年、世界的に愛されるキャラクターができたかもしれないですね。
日本の依頼者が今回の「不満はない」にあぐらをかいて、デザイナーへの依頼を買い叩くことが増えなければいいなと願っています。
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